最新ニュース : 香川京子、名作「東京物語」振り返る。小津監督に「笑い過ぎ」指摘されたこと明かす- |

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女優の香川京子(86)が3日、「小津4K」を特集中の東京・角川シネマ有楽町で「東京物語」(小津安二郎監督)上映後にトークショーを行った。  この日は、世界的な名作として知られる同作が1953年に公開された日。香川の小津作品はこの映画が「最初で最後になりました」。出演前、監督から「君は笑い過ぎる」と指摘されたことを明かし、「あのころはニューフェースだったので顔が疲れるほど一日中、笑顔でいないといけなかった」と振り返った。  「東京物語」で香川は、笠智衆さん演じる周吉の次女で小学校の教員に扮した。東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聡ら早々たる大物俳優と共演した。「当時20か21歳。みんなすばらしい方ばかり。私がこの映画を壊してはならない、と付いていくことだけで一生懸命でした」と感慨深げ。  イベント中には司会者から、ある助監督が書いた著書も紹介。この映画で香川も出ていたラストシーンを取り終えたとき、小津監督が香川に近づくと握手し、ねぎらった箇所を読み上げた。すると「うそよ、それ!」と笑顔で完全否定。「他の方じゃないですか。小津監督と握手していたら忘れるわけないじゃないですか」とおちゃめな一面ものぞかせた。