アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のサッカー・クラブワールドカップ(W杯)の準決勝で、アジア王者の鹿島アントラーズは欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に1-3で敗れ、決勝進出を逃した。鹿島のホームタウン、鹿嶋市では20日午前0時過ぎ、同市神向寺の市立カシマスポーツセンターでパブリックビューイング(PV)が開かれ、深夜から未明の試合にもかかわらずサポーターら約300人が熱い声援を送った。
鹿島は2年前、同大会決勝でレアルに延長戦の末、2-4で敗戦。雪辱を期していただけに、PVを主催したアントラーズ・ホームタウン協議会長の錦織孝一鹿嶋市長は「雪辱を果たしてほしい。UAEに熱い声援を届けよう」と試合前に呼び掛けた。
前半、序盤こそ鹿島が決定機をつくり攻勢に出るも、同30分ごろからパスを回され始め、同44分にレアルのFWベール選手に先制ゴールを許した。千葉県成田市の会社員、菅沢一樹さん(22)は「動きは硬くない。まずは1点を返し、失点しないようにしてほしい」と後半に期待した。
しかし、後半8分と同10分、立て続けにベール選手に得点を許し、突き放されると、会場は重苦しい雰囲気に。だが、同33分、鹿島の土居聖真選手がゴールを決め、1点を返すと、拍手と歓声がわき起こった。
鉾田市の会社員、久保田直人さん(27)は「優勝したかったが、レアルはやはり強かった」と悔しさをにじませつつ、「最後のゴールは意地を見せてくれた。3位決定戦、勝利で締めくくってほしい」と語った。
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