7日も西日本と東日本の広い範囲で気温が上がり、山梨県と静岡県では最高気温が38度を超える猛烈な暑さとなりました。一方、気温が上がった影響で、7日夜遅くにかけて大気の不安定な状態が続くため、気象庁は急な激しい雷雨や突風などに注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、7日は高気圧に覆われて東日本と西日本の広い範囲で気温が上がりました。
日中の最高気温は、山梨県甲州市で38度8分、静岡県川根本町で38度6分と38度を超えたほか、群馬県伊勢崎市と埼玉県鳩山町で37度9分、東京・練馬区で37度7分などと、関東や東海を中心に猛烈な暑さとなりました。
また、岡山市で35度1分、大阪市で34度7分、名古屋市で34度6分、京都市で34度1分、熊本市で33度6分、高松市で33度4分などと各地で厳しい暑さとなり、全国の419の観測地点で30度以上の真夏日となっています。
8日は、西日本では雨が降るため、7日ほどは気温が上がらない見込みですが、東日本では、8日も、日中の最高気温が30度以上の真夏日となるところがある見込みです。
気象庁は、こまめに水分をとり、適切に冷房を使うなどして、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
また、日中の気温の上昇と湿った空気の影響で、7日夜遅くにかけて大気の不安定な状態が続くため、局地的に雨雲が発達するおそれがあります。
気象庁は急な激しい雨や落雷、それに突風などに注意するよう呼びかけています。
熱中症の疑い 610人搬送 3人が死亡
熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は7日午後8時現在、全国40の都道府県で少なくとも610人に上っていて、3人が死亡、7人が意識不明の重体になっています。
NHKが全国の消防や警察に取材して午後8時現在でまとめたところ、7日、熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は、全国40の都道府県で、少なくとも610人に上っています。
埼玉と大阪がいずれも50人と最も多く、次いで兵庫が43人、愛知が38人、東京が37人などとなっています。
このうち和歌山県橋本市の工場では屋外で作業をしていた36歳の従業員の男性が熱中症の疑いで病院に運ばれ、その後、死亡しました。
また、愛媛県四国中央市では田んぼで作業をしていた88歳の女性が死亡し、消防と警察は熱中症の疑いがあるとみて調べています。
さらに埼玉県美里町では81歳の女性が畑で倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。消防によりますと熱中症の疑いがあるということです。
このほか、5つの府県で7人が意識不明の重体になっています。
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