20170214【速報】金正男、暗殺・・・か 【メディア情報2/15~】追記あり

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https://www.youtube.com/watch?v=7Zq4eY01ezc

【朝日新聞デ】2017年2月18日(土)駐マレーシア北朝鮮大使、正男氏の司法解剖を非難 解剖結果は「拒否」
 北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、駐マレーシアの北朝鮮大使が17日深夜(日本時間18日未明)、遺体があるクアラルンプール市内の病院前を訪れ、報道陣を前に遺体の迅速な引き渡しを訴えた。また、今後まとまるマレーシア当局による司法解剖の結果について、内容を認めないとの姿勢を示した。
 大使は病院の前に車で乗り付け、報道陣に正男氏の死因について「心臓発作」だと主張。司法解剖は北朝鮮側に許可なく行われたと非難し、結果を「拒否する」と話した。北朝鮮政府が事件について語ったのは初めて。

【シンガポールメディア】2017年2月17日(金) 金正男の最後の言葉・・・マカオの2番目の妻は・・・最終死因分析中
17日になって正男氏が亡くなる直前の最後の言葉が明らかになりました。地元メディアによりますと、逮捕された女2人が空港で毒物をかけた際に正男氏は英語で「非常に痛い、非常に痛い。液体をかけられた」と空港職員に訴えたということです。そして、これが最後の言葉になったと伝えています。また、マカオに住む正男氏の2番目の妻が中国政府に対して『マレーシアの中国大使館に遺体を引き渡してもらえるよう助けてほしい』と要請したということです。これに対し、中国側の反応は明らかになっていません。ただ、欧米メディアによりますと、マレーシア側はどの遺族や親族からも身元確認や遺体の引き渡し要請はないとして、求める場合にはDNAの提供が必要との認識を示しているということです。現在、正男氏の死因を特定するため、専門家による分析が行われている最中で、1週間ほどかかる可能性があります。遺体の扱いを巡る動きは、なおも長引く可能性があります。

【シンガポールメディア】2017年2月17日(金) 遺体は今・・・捜査(犯人)状況は今・・・
正男氏の遺体は依然、病院の施設に収容されているとみられます。北朝鮮大使館の関係者が遺体を引き取りに来るのではないかということで、病院には17日午前から多くの報道関係者が集まっていますが、17日はこれまでのところ車の出入りなどはありません。捜査の最新状況ですが、これまでに男女3人が逮捕されています。朝の現地の新聞などは、捜査関係者の話として、犯行に使用された毒の種類について大きく報じていました。フグの毒やリシンなどが使われた可能性があるということです。捜査当局は容疑者立ち会いのもと、犯行現場となった空港で実況見分を行うなど捜査を進めています。正男氏の死因などはまだ明らかになっていません。捜査当局は依然、逃走中とみられる4人の男らの行方を捜しています。

【ロイター通信】2017年2月16日(木)捜査(犯人)状況は今・・・
 新たにマレーシア警察が事件に関連して男を1人拘束したという。16日に新たに拘束されたのはすでに逮捕されている女の交際相手の男だという。

【シンガポールメディア】2017年2月16日(木)
マレーシアで金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害した容疑で女2人が逮捕された中、16日午前、マレーシア国籍の男が追加で逮捕されたことがわかった。シンガポールメディアが同日、報じた。シンガポールメディアによると、マレーシア警察は金正男氏殺害事件に関わったとして逮捕されたインドネシア旅券の所持者Siti Aishah(25、女)の恋人であるマレーシア国籍の男を逮捕したという。この男が、逮捕された容疑者(女)2人と犯行に加担したとみられているが、逃亡している容疑者(男)4人の内の1人がどうかについては、まだ確認されていない。

【ニュー・ストレーツ・タイムズ】2017年2月16日(木)「犯行は5秒足らず」新たに男も1人拘束
 地元メディア「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、実行犯である女の1人が正男氏の行く手をふさぐと同時に別の1人が後ろから首を絞めて身動きを取れなくして毒をかがせた。襲撃は5秒足らずだったという。
 また監視カメラには女の1人が左手に濃い色の手袋をしてその場を立ち去りタクシー乗り場に向かう様子が映っていた。襲撃を受けた後、正男氏に変わった様子はなく、トイレに向かったが、痛みが出始めたため、インフォメーションカウンターに助けを求めたという。監視カメラには、正男氏が茶色の靴、濃い青色のポロシャツに薄い青色のジーンズ姿で、目を閉じて、痛みに顔を歪めるようにして、イスに腰掛ける様子が映っているという。

【朝鮮日報】2017年2月14日(火) 金正恩氏の極端な選択、背景に「血統コンプレックス」
 北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺は、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の命令によるものだった可能性が高い。韓国政府当局者は14日、「いくら政治的な影響力がないとはいっても、末端の工作部門が『白頭の血統(北朝鮮ロイヤルファミリーの血統)』を消すのは抵抗がある。理由ははっきりしないが、金正恩氏が金正男氏の暗殺を最終許可したはずだ」と述べた。その過程では、金正男氏に対し金正恩氏が感じてきた「血統コンプレックス」とライバル意識が大きく作用したとみられる。特に金正恩氏は韓米が「ポスト金正恩」に言及するたびに自分に取って代わる人物として挙げられる金正男氏の存在を嫌っていたとみられる。北朝鮮の政権内部にある反体制勢力が金正男氏と連携していた可能性もある。安全保障部門の関係者は「金正男氏は金日成(キム・イルソン)、金正日と続く金王朝の嫡子だ。金正日の庶子で正統性をめぐる強いコンプレックスを持つ金正恩氏としては目の上のたんこぶのような存在だった」と分析した。金正恩氏が潜在的なライバルを除去するために腹違いの兄を暗殺するという極端な選択を行ったとの見方だ。
 幹部出身の脱北者Aさんは「政権の座に就いて5年間、ずっと『血の統治』をしてきたにもかかわらず、金正恩氏にはまだ不安が垣間見える」と話す。金正恩氏が金正男氏に危害を加える可能性は、2009年初めに金正恩氏が金正日総書記の後継者に内定した直後から指摘されていた。当時金正日総書記は08年に脳卒中で倒れて回復して以降、後継問題に悩み、金正恩氏を後継者に指名した状態だった。ひとまず後継者争いで金正男氏は敗れた格好だったが、火種は残っているとの見方も多かった。北朝鮮消息筋は「金正男氏は金正日氏の視線から外れ、海外を転々とする身だったが、依然として北朝鮮政権ナンバー2と呼ばれた金敬姫(キム・ギョンヒ)氏(金正日氏の妹)、張成沢(チャン・ソンテク)氏(労働党行政部長)夫婦が後見人だった。北朝鮮内部には金正男氏に追従勢力が少なくなかった」と振り返った。
 この時期、金正男氏は日本のメディアなどのインタビューに対し、「父(金正日氏)の3代世襲には反対だった」「北朝鮮は今、先軍(軍事優先)政治をやるのではなく、改革開放に関心を持つべき時だ」などと後継者・金正恩氏を標的にした発言を相次いで行った。北朝鮮の偵察総局は10年、北京に滞在中の金正男氏を暗殺するために工作員を送ったが未遂に終わったとされる。外交筋は「中国当局は当時、『中国国内ではそんなことをするな』と警告した」と話した。