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12日、上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が無事出産した。5年ぶりの赤ちゃん誕生に、街ではさっそくお祝いムードが広がっている。
■口元に赤ちゃんパンダ
12日午前11時52分頃、職員らがシンシンの様子をうかがうと、赤ちゃんの鳴き声が元気に響いた。5年ぶりとなるシンシンの出産だ。
赤ちゃんの姿が確認できたのは出産から約50分後のこと。シンシンが体勢を変えたその時、口元にくわえられている赤ちゃんがカメラにうつった。頭、前脚、後ろ脚、しっぽが確認できたという。
上野動物園は会見でこう述べた。
「本日(午前)11時52分に、1頭出産いたしました。動物園としては大変うれしく思っております。現在のところは母子共に健康と判断しております。お母さんがずっと世話をしていて(赤ちゃんの体重は)量れていないが、大体150グラムぐらい」
パンダのおっぱいは4つ。まずは赤ちゃんがお乳を飲んでいるかどうかの確認を急ぐという。
■リーリーとシンシンのこれまで
2011年に中国から上野動物園にやってきたリーリーとシンシン。翌年の7月にはオスの赤ちゃんを出産したが、赤ちゃんは誕生からわずか6日後に、母乳を気管に詰まらせ死んでしまった。さらに、その翌年にも交尾が確認され、妊娠の兆候が見られたものの、実際には妊娠していなかった。
その後も発情の兆候は見られたものの、交尾には至らなかったリーリーとシンシンだが、今年2月、4年ぶりに交尾が確認され、赤ちゃんへの期待が高まっていた。
妊娠の兆候がみられたシンシンは先月25日から展示を中止。産室に入り、出産への準備が進められてきた。
そして12日、待望の赤ちゃんが生まれた。正午前、職員が赤ちゃんの鳴き声を聞き、午後0時半過ぎにはモニターで赤ちゃんの姿を確認したということだ。
■お祝いムードで記念撮影スポットも
赤ちゃんパンダの誕生に街の人は―
「えーそうなんですか!おめでとうございます。早く見られるの待ってます。楽しみにしてます」
「すごいうれしい。ちょっと見てみたい」
地元・上野ではお祝い準備に大忙しだ。観光連盟の事務所にあったパンダのお面をよく見ると、「2012年」の文字が書かれている。実は、5年前の出産の際に作ったお面にシールを貼り、なんとか12日中に配る予定なのだ。その数はなんと2万枚を商店街に配る。さらに、記念撮影スポットができるなど、一気に街はお祝いムードに。
松坂屋ではパンダ柄のアメも配られた。もうすぐ赤ちゃんが生まれそうだと聞いて、先週からパンダフェアを行っていたカフェもあった。
上野観光連盟・二木会長はこう話す。
「パンダによる経済効果はすごいですよ。これからキャンペーンができるなと、すごくうれしい気持ちです」
ついに誕生した赤ちゃんパンダ。東京都は、これから名前の募集することを検討しているという。
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