日本 ニュース: 英EU離脱 欧州各地の株式市場で値下がり

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週明けの27日のヨーロッパの主な株式市場では、EU=ヨーロッパ連合からの離脱に向けたイギリスとEU側との交渉が長引き、不透明な状況が続くのではないかという警戒感から、各地で株価が値下がりしています。
週明けの27日のヨーロッパの主な株式市場では、EUからの離脱に向けたイギリスとEU側との交渉が長引き、不透明な状況が続くのではないかという警戒感が広がって、売り注文が増えています。
主な市場の株価指数は、日本時間の27日午後6時の時点で、先週末の終値と比べて、ロンドンでおよそ1%下落しているのをはじめ、フランクフルトで0.9%余り、パリで0.8%余り、それぞれ下落するなど、各地で株価が値下がりしています。

また、27日のロンドン外国為替市場では、イギリスの通貨ポンドが主要通貨に対して売られる展開となっています。
市場関係者は「イギリスのEUからの離脱が経済にどの程度打撃を与えるのか、いまだはっきりしておらず、投資家の間でリスクを避けようという動きが出ている」と話しています。
英財務相 不測の事態にも対応と強調
イギリスのオズボーン財務相は27日、ヨーロッパの主な市場で取り引きが始まるのを前に記者会見を開き、「危機管理の計画のもと、あらゆる事態に対応していく」と述べ、中央銀行のイングランド銀行や各国の中央銀行などと連携することで、不測の事態にも対応できると強調しました。
また、オズボーン財務相は、国民投票の結果を受けた金融市場の混乱について、当面続くという認識を示した一方で、「イギリス経済は直面する困難に立ち向かうだけの十分な強さがある」と述べました。
オズボーン財務相は、国民投票が行われる前の段階では、EUから離脱した場合には増税などを含む緊急の予算が必要になるという考えを示していましたが、これについては、新たな首相が決まってから検討に入るべきだという認識を明らかにしました。